百円球第一球「つなぐ」
百円球第一球は見事に誰も来なかった。期待してなかったといったらウソになるけどここで練習した成果は、また今までみたいに喜んでくれるひとがいるからいいのだ。
それに、ずっとやりたいと意思表示してくれてたのに、こんなにほったらかしてたんだから、しょうがない。今日夜勤だったのかあ。明日早番かあ。病院かあ。いろいろだね。でも、これからは見えるところでも練習してようと思ってる。
最後の砦が笑顔なのはこの二十年変わってない。ここで笑顔夢見よう。

誰も来なかった訳じゃない。金谷コミュニティの近所の、隣の施設の若者が顔を出してくれて、ほっとした。だけどみんなおんなじ様な悩みを抱えてる。
天羽には役に立ちたくてあがくやつらがいっぱい。それをつなぐのがほんとの社会なはず。こいつらがのぞんでることは決して間違っていないのに、それをうまくつなげない社会が不甲斐ない。
いまやってるしごとは全く無駄なわけじゃない。でも足りないからこいつらあがくんだ。そしていつもこいつらは、あがいてぶつかってはじけて去るか、つながない大名めざすかだった。

俺は昔からその両方いやだった。どっちにしてもつながらないんじゃいやだった。そして役に立ちたいやつらは役に立つのをやめて、つかい捨てられる。何も知らないこどもたちが入ってきてまたそれを繰り返す。
ずっとそれを指をくわえてみてきた。目の前でつなぎとめるのが精一杯で、つながる社会にならないままだ。もうやだ。
とりあえずつながってよう。そして笑顔夢見よう。とりあえずずっと、ここで待つ。















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にえきらないのがうじゃうじゃと